東京都杉並区で擁壁上の古い住宅が崩れているらしい
少し乗り遅れましたが、地形の縁の土地って大変だ。




近隣住民「いつ崩れるかと私は思っていた」東京・杉並区で木造2階建ての住宅が倒壊 現時点でけが人なし 映像には住宅が向かいのマンション側に倒れ込む様子も | TBS NEWS DIG (1ページ)
そういうわけで、擁壁が崩れたので、邸宅も崩れちゃっているらしい。
まあ擁壁がダメそうだから直してくれという行政指導も入っていたようなので、大変だなとは思いますが、私は工事屋ではないので、どんなところで何があったのかが気になります。

南北ひっくり返っているがたぶん場所はここ。隣はデカいマンション立っているな。

2019年のストリートビューでは古い建物が出てくるので、新しいみたい。

マンションと崩れた擁壁の間には道があるみたいなんだが、車が入ると大変なことになるような狭さなので、通常は入れていないようだ。
だからGoogleストリートビューでは崩れた擁壁は見られない。

古地図をみてみました。この道みたいになっているのが今は車が通れない小さい道でしょうか?

地形区分図を見てみたら、やっと解りました。
デカいマンション側の方が善福寺川沿いの低地ということですね。
崩れた擁壁のあるところが地形の縁になっているようです。
本来なら切土と描かれているので地盤は強そうですが、地形の縁ですから多少盛ってもいることだろう。
【第1報】堀ノ内一丁目の家屋倒壊について(2025年10月1日)|杉並区公式ホームページ

【第2報】堀ノ内一丁目の家屋倒壊について(2025年10月2日)|杉並区公式ホームページ
昭和43年築造で57年経過していた、高さ4mくらいの擁壁だそうです。
すでにやばい擁壁という認識は所有者も行政も把握していたようで、工事する計画もあったようです。
あんな狭い道でヤード作って補強しようとしていたんですね。
人によっては地下水を抜きながら補強したら良いと言うような感じがしますが、この抜いた水を道路に垂れ流してはならないって言うだろうなあ。
さてこの崩れた土地ですが、今後どうするんでしょうね?そちらの方が気になります。

