台風15号の大雨で神奈川県横須賀市の三浦学苑高校なぎさの丘グラウンドの擁壁が崩れたらしい
今回の台風15号風はあまりなかったが、所々で災害級の大雨が降ったようだ。




神奈川 横須賀 台風の影響か 高校のグラウンド擁壁が崩落|NHK 首都圏のニュース
そういうわけで、月曜日また同業者が呼ばれるんでしょうけど、他人事の野次馬で場所は何処か見てみました。

場所は多分ここ。敷地の脇にはトンネル走ってるし複雑なところだなあと。

この間知石張りのもたれ擁壁が壊れたらしい。あぁ目地から水出てる跡有ります。

地形区分図では切土に扱われているのですが、どうもなんか変である。

地質図は、更新統の砂礫層が頂部に載ってて、下部は火山灰質(スコリア質)の堆積岩(Ht)らしい。
崩れる要素があまり感じないんだけど。空中写真を見てみた。

1990年頃の空中写真である。30年くらい前までは三浦だいこんでも作ってたのだろうか?畑である。

2007年の空中写真である。グランドの造成が始まったところの写真が出てきました。
これを見てると南に緩く傾斜した土地なので、南側は盛土が分布してますね。
サッカーのグラウンドの集水面積があれば、地下水位が一気に上がるでしょうから、それで崩壊したのでしょう。
すべり面は盛土と地山の境界付近なのかなと思いました。
崩壊前の擁壁の浸み出し跡をみても、造成時に充分な排水機能を持たせた擁壁を作るべきだったと思いました。
備えあれば憂いなし
