私たちの業界の就職はどうなのだ?

昨日、就職活動ビジネス(家庭教師)を見て、「世も末だなあ」と無責任発言してしまいました。感情で物を言ってはいけません。すみません。一応この家庭教師も成功報酬制の所もあるので、ビジネス側も必死さを感じます。某技術士試験のセミナーみたいに、高額な会費をもらって、あとは知りませんってのとは違うと思っています。技術士セミナーの講師でメシを食っている技術士さん(そんな奴いるのか?)なんて・・・(これ以上は書きません。)

私の居る会社は異端な存在なので、なんとも言えないのですが、この業界の新卒の就職事情はどうなんだろう?と思いました。あくまで「地質屋」さんという立場の就職を考えてみることにします。ちなみに建設コンサルタント業界は、地質屋さんだけが就職するわけではありません。工学部の土木分野の方と競合する事になります。

私の記憶している限りで私の所属している会社の地質屋さんの採用は、過去5年に遡って、いやもっとかもしれませんが、ありません。土木系の大学院卒の方が2人程度となってしまいました。先日、同業者(最近調子の良い)の方とお話しをしたときに、新卒採用はどうですか?と聞いたところ、10人程度だとききました。地質屋さんがどれくらいいるのかは聞くのを忘れました。

昔のように、担当教官から「あの会社に面接に行ってこい」で就職内定をする時代は無くなっています。ちなみに私は担当教官から「私には就職を紹介するコネクションはないので、自分で行きたいところ見つけてきなさい」と言われた人間です。おかげさまでここの会社に拾っていただきました。普段陰口は叩いていますが、その恩義は忘れていません。

さて大学側はと言うと、大学の中では、JABEEというシステムが運用されてしばらく経ちますので、地質基礎コース(大学院進学・教員向け)と応用地質コース(JABEE技術者コース)に分けられるようになりました。JABEEコースの人は職業訓練されているのか?というと良くわからないのですが、まあそう言うシステムになったそうです。

ただ受け入れる側の口(この業界)が狭くなっているのがとても心苦しいです。先日、お世話になった元上司と話をする機会がありました。「ゼネコンの下請けの仕事ばかり仕事をしていては技術者としての成長は見込めません。元請けの仕事をして一生懸命悩むことが技術者としての血となり肉となるのです。20代の若い子が下請けばかりの仕事をやっているのは、我々先輩技術者として申し訳ない。」と言っていました。

私もそう思う部分もあります。では今の私に何ができるのだろう?と思ったとき、考えるのを強制終了させている自分も解っています。私の場合は、後進のことよりも自分自身そのものの事なのですが・・・。

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