城の調査(版築を知らなかった)

先日、神戸のマンションの深礎基礎のことを思い出していたら、もう一つ震災絡みで調査で失敗したのを思い出しました。

あるお城の櫓で調査をしたのですが、ボーリング柱状図には粘土混じり砂礫なんて言う記載をしてしまったわけです。それも盛土と認識していなかったというお粗末な結果です。
今思えば、「版築」のなかをボーリングしているのですから、ノンコアのボーリングではあまり意味をなしません。
オールコアで採取できるものかどうか解りませんが、オールコアでボーリングをしてみれば面白かったかも知れないなあという現場でした。

今の盛土地盤より、その当時の盛土地盤のほうがしっかりしています。お城がちょっとやそっとで崩れてもらっては困るので、当時の人はかなり力を入れて作ったのでしょう。

版築 – Wikipedia

版築の築造方法

版築の壁の表面。水平の線が多数見える。一定の間隔ではっきり見える水平線は、枠に使った板の継ぎ目の線、その間には土を突き固めるごとにできた細かい層が無数にある

1. 版築を作る部分を決め、両側を板などで囲み枠を作る。板の大きさは長さが1.5m程度、高さは高くても10cmぐらいである。一回の高さは薄いほうが頑丈である。枠は横に支えになる柱を立てるなど、強い構造にする必要がある。
2. 板で挟まれた間に土を入れる。より頑丈にするために土に小石や砂利、藁や粘土を混ぜることもある。
3. たたき棒や”たこ”と呼ばれる道具で、入れた土を硬く突き固める。1.で両側の板を強い構造にする必要があるのは、このためである。
4. 板の高さいっぱいまで突き固めたら、板の上に新しく板を継ぎ足すか、今の板を外し次の枠を作る。

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そりゃ気分よくないです。

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