減災館でもKYBのオイルダンパーを使っていたらしい・・・振動実験でデータもとってるんじゃないのかなあ?
一昨日くらいから、KYBの検査偽装で大騒ぎしているのですが・・・
そういえば、昔ちょっとだけ仕事した減災館です。
名古屋大学の減災館の内覧会に行ってきたよ~(ちょっと自慢) – 地質屋さんと呼ばないで
技術者の不正という意味では、自動車の燃費偽装とか排ガス偽装とか、金属関係の品質検査偽装とか、「あぁまたか」みたいなところがあるのです。
お役人の決めた検査方法というのが一度決めたら、技術が進んで不効率になっちゃった方法でも、人件費がかかろうとも、納期が遅れようとも、お構いなしに障壁として残ります。
新しい検査方法を導入するには、旧式とのすりあわせやらなにやら、また膨大な手続きが必要になりますし、それができあがったころには、また不効率な検査手法として障壁ができるような気がします。
それを真面目にやるのが当たり前だろうというのが本筋ではありますが、一方で納期を守れ、値段(原価)を下げろという圧力が有るわけで、こういう事件が表面化するとすごく嫌な気分になります。
減災館で、実際に建物揺らしてデータとってる中で、KYBのオイルダンパーになんか変なデータが出ていないなら、問題ないんじゃないか?なんて性善説のようなことを考えてしましました。
まあ、減災館に納入したオイルダンパーは、性能検査を規定以上にした選りすぐりの8基を納入したなんてことも考えられなくもありませんが・・・
そういえば、建築物の品質偽装と言えば、免震ゴムの偽装なんて事件も少し前にありましたね。
何処かで立ち話で聞いたのですが、免震ゴムの品質保証年数はだいたい50~60年だそうです。
鉄筋コンクリートの建物を50年60年使うようなことは、特例を除いてあまり有りませんから、免震ゴムを交換するというよりは建て替えの時に撤去という形になるのかなあと思った次第です。
まあ、重要文化財かに指定されている愛知県庁とかそう言う建物の場合、そう言う更新工事が必要になるのかも知れません。