インドネシアの津波と噴火の関係の一考察?
ここでもでてきました。津波地震という言葉。
今回発生したインドネシアの地震はM7.7の規模にもかかわらず、津波の規模が非常に大きかったという話になっています。
この津波地震、慶長地震と同じ系統のもの?としたら・・・富士山?
慶長地震が1605年。でも1600年代の富士山はあまり活動してなかったようです。
素人が脳内妄想したらあきまへん。まあまだまだ解らないことは山ほどあります。
津波地震は長周期振動を伴うとか・・・まあ少しずついろんな事が言われてきているようです。
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インドネシアの津波と噴火の関係は?
Richard A. Lovett
for National Geographic News
October 28, 2010今週、インドネシアで立て続けに起きた津波と火山噴火の関連性が指摘されている。
インドネシアの津波と噴火の関係は?
現地時間10月25日午後9時42分に同国スマトラ島沖で発生したマグニチュード7.7の地震による津波では、300人以上が死亡した。その翌日、ジャワ島中部にある標高約3000メートルのムラピ山が噴火。熱い火山灰が噴き上がり火砕流も発生、山麓に住む住民少なくとも30人の命を奪った。
ムラピ山はインドネシアで最も活発な火山で、数日前から噴煙が立ち上り噴火の兆候が見られた。だが爆発的噴火が地震の直後に起きた状況から、震源地から約1300キロという距離を計算に入れても、地震の揺れが噴火を誘発した可能性が指摘されている。
「火山噴火には、地震発生に伴う応力変化や地震波が引き金を引く場合がある。だが、裏付ける研究データはほとんどそろっていない」と、オレゴン州立大学の海洋地質学者クリス・ゴールドフィンガー氏は電子メールでの取材に対し答えた。
地震と連続して起きる火山活動の例として、2002年にアラスカで発生した地震(マグニチュード7.9)後に見られたイエローストーン国立公園の地熱活動の変化や、1960年のチリ地震(マグニチュード9.5)後に発生したアンデス山脈の火山噴火などを同氏は挙げる。
ただし他の専門家らは慎重だ。地震と火山噴火がほぼ同時に発生したとしても、世界で最も地震活動の多いインドネシアでは単に偶然の可能性もあると注意をうながす。同国の1万7500を超える島々は環太平洋火山帯の真上に位置し、地殻変動の脅威に晒され続けた歴史がある。例えば、人口約1億2000万人のジャワ島だけでも、ムラピ山をはじめ30以上の火山が存在する。
25日発生の津波は、地震のマグニチュード7.7から予想されるよりもはるかに大規模だった。
2004年、インド東岸を壊滅させたインド洋大津波のマグニチュード9.0の地震は、スマトラ島西方約160キロメートルが震源域と分析されている。今回の震源も同じ断層帯と考えられている。インド洋大津波より規模は劣るが、付近の諸島を襲った津波の高さは3メートルにもなり、一部では6メートルに達した場所もあるという。
「揺れが小規模であるにも関わらず、大きな津波が発生する地震を“津波地震”と呼ぶ」と、南カリフォルニア大学津波研究センター所長のコスタス・シノラキス氏は電子メールでコメントしている。
多くの地震は津波を伴うが、その中でも津波地震は特殊なタイプだという。振動の周期が超長周期で、ゆっくりとした断層運動で発生する。地殻プレートのずれが、地震動の大きさから予測されるよりもはるかに時間をかけてずれるのだ。
「津波地震の伝播速度が遅くなる理由は不明だ。一説には、粉砕された岩石やとがった岩石などの堆積物が原因で岩盤破壊に時間がかかると言われている。体感する揺れよりも大きな津波を発生させ、それが名前の由来となった」。
今回、津波地震による津波の計測に初めて成功した。いずれ解明の手掛かりとなるかもしれないと同氏は期待を寄せている。