東京の温泉掘削現場で火災
東京の温泉掘削現場で火災が発生したのであるが、興味深い点が色々あるので新聞の記事などをメモしておく。
温泉掘削中に、地中より吹き出してきたメタンガスが引火したらしい。
孔内洗浄、泥水から清水にしたところでガスが噴出したようだ。
引火の火種はファンヒーター?
火災場所は、「江東ガス田」といわれる荒川下流域に近く、供給源はつながっているらしい。
江東ガス田は、1972年まで、商業掘削されていた。この手のガスは高圧下による水溶性のガスで大気圧になるとメタンと水に分離する。
今回の消火剤は、ベントナイト泥水を使っている。孔内もベントナイト泥水によって、地表にガスが噴出しないように蓋をしている。
(参考:産経新聞)
ガス田を掘り当ててしまった業者には気の毒であるが、たぶんこの業者はガス田に近くメタンガスが出てくる可能性があるのは予見していたのではないかと思われる。
ただ量がかなり多かったのが予想外ではなかったのでは無かろうか?
商業採掘終了から30年も経つと、ガスが噴出する危険性があるとかそういう話ができる人がいなくなったのも、このような事故が発生する原因かもしれない。掘削前にもう少し資料を調べておく必要があったと思われる。