強すぎて都合の悪かった抗生物質が復活か・・・

毒をもって毒を制すではないですが、多剤耐性菌のような強い菌に対しては強い抗生物質を使わざるをえないということか・・・

日本で発見されている抗生物質だけど・・・既にイギリスが目を付けて研究しちゃっているところに、イギリスのしたたかさを感じる。

60年前発見の抗生物質復活、多剤耐性菌に効く : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

60年前発見の抗生物質復活、多剤耐性菌に効く

 主要な抗生物質が効かない多剤耐性菌の増加を受け、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会は25日、60年前に日本で発見され、その後使われなくなっていた抗生物質コリスチンを、多剤耐性菌への使用に限って復活させる方針を決めた。

 すでに英グラクソ・スミスクライン社が臨床試験を始めているといい、優先的に承認審査を進める。

 コリスチンは1950年、福島県内で採取された土壌細菌から発見された抗生物質。大腸菌や緑膿(りょくのう)菌などに効果があるが、過剰投与すると神経障害や腎臓障害などの副作用がある。70年代まで盛んに使われたが、その後は使われなくなり、90年代に国内での製造が終了。承認も取り消された。

 だが、今年に入って、多剤耐性菌のアシネトバクターのほか、ほとんどの抗生物質を分解するNDM1酵素を持った大腸菌などが国内にも出現。多剤耐性緑膿菌も数年前から確認されていることから、これらに効くコリスチンを独自輸入する医療機関が増え、日本感染症学会などが早期承認を求めていた。
(2010年10月26日01時48分 読売新聞)

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