時間貧乏な理由は時間奴隷になっているからです

7/18~7/20は三連休をいただきました。
丸1日子どもと面と向かっていると、見えていないものもよく見えてきます。
子は親の鏡とは良く言ったもので、自分も反省しなければならないと思うのです。
本当はもっとこちらに時間を使うべきだとつくづく思います。
家庭で使っている時間が、有効な時間か、無駄な時間かなんて、解らないんだと思います。
子どもに対しては、本当に無駄な時間の積み重ねを親が我慢してしていかないといけないんでしょう。
これができずに日々疲れてしまうのですが、どうやったら楽になるのでしょうか。
楽になろうと思うからいけないのかもしれませんけどね。

さて、勝間和代さんは、日本人は時間貧乏だと言っておられます。
でも中小企業の大部分に勤める人間は、時間を無償で提供しないと、その会社にいる価値を認めてくれません。僕の所属している会社にも、査定欄に出勤率なんてものがまだ残っています。
これは完全なる時間奴隷の世界です。
いい成果を出した者よりも、評価されるのは会社にどれだけ時間提供をしたかをアピールすることに秀でた人が評価されます。

【人生戦略の立て方】経済評論家・勝間和代 日本人は「時間貧乏」 (1/2ページ) – MSN産経ニュース

【人生戦略の立て方】経済評論家・勝間和代 日本人は「時間貧乏」 (1/2ページ)
2009.7.20 03:24

 私たちが、よりよい人生を過ごすため、人生には戦略が必要です。戦略とは、目標達成のために総合的な施策を通じて、資源を効果的に配分・運用する技術です。ここでいう資源とは主に、ヒト・モノ・カネ、そして情報ですが、「ヒトの資源」とは具体的に何を指すのでしょうか? それは優れた人材やその人が持っているスキルを指し、その人たちがどれだけの時間を目標達成のために使う必要があるかという、人の労働力・時間配分を意味するのです。

 常々、私が感じるのは、日本人が全体的に、自分に対しても他人に対しても、時間の使い方に対して無頓着な傾向があり、それが日本全体の「時間貧乏」を招いているということです。日本は金銭的には他の国に比べて貧乏ではないかもしれませんが、労働時間が長く、自由時間が短い、「時間貧乏」ではないでしょうか。

 例えば、平成18年度版の国民生活白書によると、週当たりの労働時間が50時間以上の労働者割合が28・1%と、先進諸国の中で群を抜いて大きくなっています。他国ではアメリカ・20%、イギリス・15・5%が目立つ他は、ヨーロッパ諸国は軒並み7%未満です。なぜなら、EU諸国は、週48時間以内の労働に収めることに対し、イギリスを除く国の労使が同意しているためです。

 その背景には、働き過ぎが家庭生活の崩壊や過労死を引き起こすという懸念があります。そして、短い労働時間の中で成果を出すことを価値観として持っているため、単位時間当たりに生むことができる付加価値(生産性)が日本よりも高いのです。一方、日本の労働生産性はOECD諸国の中でいつも最低水準です。

【人生戦略の立て方】経済評論家・勝間和代 日本人は「時間貧乏」 (2/2ページ) – MSN産経ニュース

ふだんの私たちの生活で、お金をケチケチ使うことについては習慣化していても、時間をケチケチとすることについては、全く習慣化していません。仕事に使っている時間が給料に見合っているのか、評価する仕組みや考え方が日本人に根付いていないためです。

 例えば、日本人の多くは会議や打ち合わせにやたらと出席をしますが、会議で実際に発言をする人の割合は、同規模・同業種の欧米企業に比べて、きわめて少ない。私が企業や自治体の講演を引き受けた場合でも、「とりあえず、ごあいさつにうかがいます」といわれることが多く、困惑してしまいます。すでに引き受けているのですから、打ち合わせであれば担当者レベルでメールまたは電話で行えば、十分だからです。

 いま、エコロジーということで、地球上のさまざまな資源の浪費を戒め、なるべく節約をして使おうという考え方が主流になってきました。この考え方は、私たちの労働時間にもぜひ、適用すべきです。人間は生きている限りエネルギーや食料などの資源を使わざるを得ません。労働時間を無駄遣いすることは資源を無駄遣いしていることにもつながるのです。

 戦略目標がしっかりと定まっていれば、そこに向けて最も少ない効率的な時間の使い方をする必要があるわけで、労働そのものが目的化しては本末転倒です。時間貧乏は、男女共同参画を妨げ、少子高齢化を招き、日本の閉塞(へいそく)感を招いています。時間貧乏を自覚し、解決に向けた努力をすることが、人生戦略の設計にまず必要なのです。(かつま かずよ)

コメント

Amazon プライム対象
タイトルとURLをコピーしました