朝日新聞と死に神

朝日新聞夕刊に掲載されたコラム、「鳩山法務大臣は死に神」について、いろんなところで報道されたが、購読しないことにはコラムそのものを読む事は出来ない。

どんな感じで書かれていたのだろうと、ずっと興味が有ったわけであるが、ネットで調べていたら出てきたので、転載させてもらおうと思います。

 永世名人 羽生新名人。勝利目前、極限までの緊張と集中力からか、駒を持つ手が震え出す凄み。またの名、将棋の神様。

永世死刑執行人 鳩山法相。「自信と責任」に胸を張り、2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神。 

 永世官製談合人 品川局長。官僚の、税金による、天下りのためのを繰り返して出世栄達。またの名、国民軽侮の疫病神。

素粒子(2008/6/18)

どうやら、朝日新聞夕刊のコラムというのは、風刺色が強く、天声人語のつもりで読むと勘違いも生まれるかも知れない。

これがネットの世界での「便所の落書き」だったら、名文としてもてはやされたのかも知れない。

ただ、一流(自称?)と言われる朝日新聞の記事の風刺としてはちょっと品がない。

最後の品川局長で三段落ちを狙ったようだが、それも不発であり、「ホップ・ステップ・ジャンプ」にはなって無く、「ホップ・ジャンプ!・は???」みたいな構成になっている。

死刑反対ならば、死刑にかわる世の中の仕組みを作れば良いのです。

今の法律で、死刑が存在する限り、それを速やかに執行するのは、職務に極めて真面目な人だと評価されると思います。

ただし「死神」というのはちょっと違うらしい。横井調査設計の横井さんがこのようにコメントをされている。

朝日が鳩山を「死に神」呼ばわりして、それに鳩山が切れる。どっちもどっち、同じ様なレベルだ。まず両方とも「死に神」の意味を分かっていない。「死に神」とは死者を「死者の国」に導く案内者。人殺しではない。又死を決定するものは運命であって、「死に神」ではない。「死に神」がいなければ、死者の魂は行き場を失って迷うだけ。ゾンビ状態になってこの世に災いをもたらす。キリスト教以前の古ゲルマン社会の最高神オーデインは、嵐の神であると同時に死の神でもあった。死者の魂はオーデインに導かれ「死者の国(ヴァルハラ)」に向かったのである。つまり「死に神」はゲルマンの最高神だったのだが、キリスト教化の下でただの鎌を担いだ「死に神」に矮小化されたのだ。なお、古ゲルマン社会では、死刑は犠牲をオーデインに捧げる神聖な儀式だった。これはギリシア・ローマ世界でも同様だったらしい。

なかなか奥の深い話である。

語弊があるかも知れないが、無期懲役や死刑判決を受けるような大罪人は、この世の中の「ゾンビ」とも思えなくもない。

無期懲役における仮釈放は、今ではほとんど行われていないと言われるが、仮釈放はすなわち「ゾンビ」を世に放つと見えてしまいます。

終身刑までして、大罪人(ゾンビ)を生かしておく価値があるかどうかは、正直解りません。

ゾンビが成仏できない苦しみを味わっていただくというのも刑罰として成立するのかも知れません。

檻に入れて三食与えて、繰り返し同じ作業をさせていれば、「観覧禁止の動物園の動物」と同じなようなもので、たぶん罪の反省の意識も遠のいていくような気もします。そもそも反省しておればの話であるが・・・。

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