ここまで監視されると・・・

ドキドキしたら手術ミス? 執刀医の心拍数をチェック – asahi.com : サイエンス
執刀医は、100%までとは言わないまでも、自身がミスしない程度の技術しか発揮しないのだろうか?と単純に考えてしまった次第である。
ミスは初発時につみ取っておくのが鉄則であるのであれば、このような監視は有効に機能するかもしれない。そのかわり担当医のプライドはずたずたに切り裂かれてしまいそうな気もするが・・・

ドキドキしたら手術ミス? 執刀医の心拍数をチェック
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 手術中の医師の心臓が急にドキドキし出したらミス? 執刀医の心拍数や医療機器の作動状況を手術室の外から監視し、安全に手術を進めるシステムを東京女子医大などが開発した。当面は脳腫瘍(しゅよう)など脳の手術が対象で、ミスが起きてもすぐに手術室のほかの医師に手伝うよう外から冷静に指示できる。メスの動きもつぶさに記録されるのでごまかしがきかず、詳細な検証が可能になる。
 女子医大大学院の伊関洋・助教授(先端工学外科学分野)らが、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、東京工科大、東芝メディカルシステムズなどと共同で開発した。
 磁気共鳴断層撮影装置(MRI)や8台のカメラなどがあるインテリジェント手術室と、約200メートル離れた女子医大先端生命医科学研究所をLANで結んだ。
 医師には常時心電図が測れるように装置をつけて研究所の一室に表示できるようにした。患者の脳波、手術室内で撮影されたMRI画像、医師、看護師らの動きを撮影したカメラ画像も表せる。部屋に詰めた医師が「あと3ミリで神経があるから注意」など指示する。
 昨春から脳腫瘍の手術にあわせて試行したところ、言語や運動領域の間近でメスを動かす際に執刀医の心拍数が高まっていた。当面は難易度が高い手術などで試験的に利用していく方針だ。
 メスの動きなどもすべて記録されるため、ミスだけでなく、その医師の技量の検証もできるという。麻酔医や看護師らの心電図も記録することを検討。データを蓄積し、手術の簡易管理システムを作る計画だ。
 女子医大では01年、心臓手術中、医師の人工心肺装置の操作ミスから女児が死亡する事故があった。今回のシステムはこれを機に開発を加速させた、という。
 脳神経外科医で先端工学外科学分野の教授でもある高倉公朋学長は「事故は、人工心肺のトラブルから医師がパニックに陥り冷静な判断ができなくなって起きた。ほかの医師や機器の専門家がチェックし素早く助け舟を送っていれば、手術が破綻(はたん)せずにすんだかも知れない。将来はほかの手術にも利用できるよう考えたい」と話す。
(01/18 09:20:朝日新聞)

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