あこがれの隠岐島でこんな事態になっているそうです。
島根県・隠岐諸島の知夫村(ちぶむら)で、人口(709人)の3倍近いタヌキ約2000匹が農作物を荒らすなどの被害が後を絶たず、村が大規模な駆除作戦に乗り出す。 戦時中に本土から持ち込まれた2匹のつがいから60余年間で現在の数にまで膨らんだ。村ではこれまでタヌキを観光PRとして「タヌキグッズ」を開発するなど“町おこし”に利用してきたこともあり、村民の中には「駆除するのは忍びないのだが……」「背に腹は代えられない」と複雑な思いが交錯している。
隠岐諸島には元々、タヌキは生息しておらず、1941年、本土から当時の村長につがいのタヌキが贈られた。その後、つがいが脱走し、この2匹を始祖として、海産物などの豊富なえさに恵まれた知夫里島(ちぶりじま=知夫村)で繁殖した。 村は2004年から年間30?100匹を駆除してきたが、繁殖数に追いつかず、年々、増え続けていった。村の主要産業は畜産や畑作で、タヌキが牛のえさや畑の大根、イモなどの野菜を食い荒らし、深刻な被害を与えている。
冬場は餌不足で人里への出没数が増えるため、村は10日から地元猟友会に委託してわなによる駆除を開始する。3年間で1000匹までに減らす計画という。 一方、物おじしない島のタヌキに目を付けた、村民有志でつくる「知夫里島特産会」が、9年前から「昼でもタヌキに会える島」として観光PRに利用。タヌキ形とっくりや、食べれば試験に通るという菓子「他(た)ぬきせんべ」などを販売し、好評という。同会事務局長の鹿島洋さん(62)は「地元の活性化のために取り組んできた。駆除の必要性も分かるが、何とかならないか」と悩ましげだ。 同村の矢田和雄産業課長は「人間の生活とタヌキの命のどちらを選ぶのかというジレンマはあるが、困っている住民のことを思うと致し方ない」と話している。(2007年12月5日15時53分 読売新聞)
たぬき汁を観光名物にしたら?なんてことを思っていたのですが、ウィキペディア(たぬき)によると臭くて食べられたものではないそうです。
まあ寒い時期です。たぬき汁ならぬ、猪鍋でも食べたいものです。
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