「嫁姑問題は実は夫婦の問題である。」のだそうだ。

投資のお話ばかりしているかと思った「貞子ちゃん」が、いきなりこんな話を語り出した。

僕よりもながーく生きてられるので、このことは本当なんだろうと思える。

いろんな意味で忘れないように引用しておきます。

嫁姑問題は実は夫婦の問題である。

嫁姑問題は、日本だけ見られる現象だとよく聞くのですが、どうでしょうか?少なくとも、妙な伝統やしきたりの無いアメリカでは、あまり嫁姑問題は聞きませんでした。けれど、なんとなくイタリアとか中国の地方へ行けば、嫁姑問題がありそうな気がします。実際どうなんでしょうか?

私のブログの読者は、半数が男性なので、一応、男性の間では まだまだ知られていない話を記しておきます。

 実は、女性が自分の配偶者の産みの母親や父親を毛嫌いする場合は、必ずと言っていいほど、その女性が、『配偶者への怒り・不満』を『産みの親や育ての親への怒りや不服』へと、摩り替えている場合が断然多いのです。

 最近、日本の場合、最近は離婚は女性から男性へ申し出る場合が多くなりました。自分が嫌われていると思いもしなかった男性が、ある日、突然、妻から三行半を突きつけられるケースが多くなったと聞きます。一般に、私たちの世代の40代の女性でも、まだまだコミュニケーション能力の低い女性も少なくないです。私たちの世代より、もうちょっと上の世代になると、積年の怒りがたまりたまって、ある日突然三行半を妻から突きつけられるケースが多いらしいです。

 その兆候は、男性の母親(姑)と、その男性のパートナー(配偶者、奥様、妻)との不仲から、まずは現れます。(この場合、姑が超高齢者になっていて、そのお世話が大変であるといった極端なケースは、除きます)

まだまだ日本では、中高年以上の人々の間では、転職と離婚が一般的になっていません。

夫にも夫の親にも不満だらけでも、私たちの世代を含めて、まだ離婚は転職同様にマイナーです。上司にも上司の上司にも不満だらけでも、私たちの世代を含めて、まだまだ転職が一般的になっていないのと、似たような現象だと言えるかもしれません。

 男性読者に告ぎます。

あなたのパートナー(配偶者)が、あなたの親と極端に付き合いたがらなかったり、口を利きたがらなかったりした場合、十中八九、あなたのパートナー(配偶者)は、あなたに不満や怒りを抱いています。

 あなたの配偶者が、あなたの親と極端に疎遠になりたがったり、あるいは、お付き合いさえもしようとしなかったら、まず、あなたの配偶者は、あなた自身へ、なにがしかの大きな不満を抱いてる可能性がかなり高いです。

一方、あなたの配偶者が、なんだかんだ愚痴っても、あなたの親を自主的に大切にしている様子が散見される限りは、あなたの配偶者はあなたをお腹の底から好きであるか、そこそこあなたに満足している証拠です。

 嫁姑問題が悪化している場合は、たいていは、奥様が『自分の夫への不満や怒り』を『あなたへの正当な怒り』として表現する力が無いか機会がないがために、『夫の産みの親や育ての親への不満』に摩り替えているだけである場合が断然多いのです。

 人間は一般的に感情のすり替えが上手です。配偶者への不満をわが子への不満(あるいは異常な期待)に摩り替えたり、さらには、その摩り替えたれたわが子への不満(期待)を、学校の担任の先生への不満(期待)に摩り替えたりと、まぁさまざまです。 組織の中でも同じようなことが起きます。上司への不満を部下への不満へ刷りかえる人々は とても多かったし、今も多いと思います。(上司への不満(期待)を国家への不満(期待)へと刷りかえる人も結構います。)

 こういった点に配慮して、今後の年老いた親の介護問題などなどが浮上したとき、介護問題が引き金となって、配偶者から三行半を付くつけられないためには、いまから、お互いよくよく話し合って、夫婦間で適度な心地よい折れ合いや程度な心地よい距離感を見つけだしたほうが良いと思います。

話し合いで注意すべきは、管理職の男性が、家の中でも、部下と話すような命令調の話し方を配偶者の女性と決してしないこと一番大切。たいていの女性は地域や学校や職場で、フラットな関係に慣れ親しんでいる場合が断然多いですから、横柄な物言いだけでは、まず男女のコミュニケーション(対話)が成り立ちません。あなたが配偶者を大切に思っているなら、ストレートに『大切に思っている』『いつも有難う』と告げることが寛容です。こういった平素のコミュニケーションこそが、今後は、家庭内離婚のみならず、高齢の親の介護問題さえも、それほど深刻な家庭問題にならない一番のポイントになるでしょう。

 

でも貞子ちゃん・・・いきなり何かあったのかい?って思ってしまうよ。

 

コメント

  1. 藤井 まり子 より:

    TBありがとうございます。
    20年前のバブルの頃は、経済や経営では全く『工夫』など必要ないと切り捨てられていた時代でした。あの頃、実は私は『家庭問題研究所』のようなところで3年ほど働いておりました、かなり先端の心理学と人間科学の勉強はさせていただきました。
    時折 コメント欄でも記したり、心理学の基本的な教科書などもブログ本文で紹介させていただいております。
    今の日本の迷走は、公的な場所(会社・組織)での経済合理性まで、家庭内へ導入してしまったことです。家庭内に経済合理性を導入して、人々が家の中でくつろげなくなり始めて、そのせいか、組織内でも経済合理性が導入できなくなって、人々が職場でくつろぎ始めたという『勘違い』が起因しております。
    家庭の一番の優先順位は、まず。子供も母親も含めて、誰もがそこそこくつろげる場所であることです。子供のしつけは、優先順位としては、この後に続きます。
    あまり隅々まで合目的的な家庭は 良くないのです。日本国内でも、こらあたりが西洋合理主義の急速な導入で、迷走しております。
    このあたりを整理整頓してゆくことも、時折 私がブログで(数ヶ月に一回程度)取り上げ続けております。
    今後ともなにとぞ 宜しくお願いします。

  2. happyman より:

    丁寧なコメントをいただき、ありがとうございました。
    そちらのブログの読者コメントにもありましたが、その逆もまた然りのようですね。
    人は欲張りです。自分のことはさておき、あれもこれも相手に要求したくなります。
    職場にくつろぎの場所を求めると言うことは、言い得て妙だと思います。
    男の残業のうち不効率な残業時間は、このくつろぎに当てているのかも知れません。本来ならば早く仕事を終わって家に帰りたいと思うでしょうが、サービス残業でも早く帰宅したくないというわけです。
    保育所に預けて働きに出る女性の何割かは、子どもから一時でも離れていたほうが楽だという方もおられるようです。僕は女ではありませんからこの心はわかりませんが・・・

  3. チバ より:

    似たような?話で、夫が育児に非協力的だと言う奥さんは、実はそれよりも夫にもっと自分の話を聞いてほしいと思っているという調査結果をみたことがあります。
    これも摩り替えの一種だろうね。
    深層心理で、配偶者へ不満を持つことの躊躇が他の対象への不満にすりかえてしまうのだろうけど、それがよけい夫婦のすれ違いを進めてしまうんだろうねぇ(遠い目)

  4. happyman より:

    チバさん。コメントありがとうございます。
    このブログは嫁さんも見ており、この嫁姑問題の話を読んで笑っていました。意外とこの話を採り上げたことに対しては、好感触であったりします。
    TVなんか見ていると、ついついテレビの方が気になってしまい、会話が二の次になっちゃったりしています。そんなときはやっぱりちょっと気まずくなるので、出来るだけTVを切ってしまうような癖を付けた方がいいのかな?なんて思うことがあります。
    またブログに遊びに来てやって下さい。

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