Ich will kobold um mich haben.

新年、あけましておめでとうございます。
今年も、波乱のない静かな一年にしたいなあと思っております。

先日、ツイッターにて、「山の歌」が話題となりました。
そうです。山の歌と言えば、学生時代、飲み会の最後にこれを歌い、宴を閉めたのございました。
就職してからは、そんなこともすっかり忘れており、「俺ちゃ 街には住めないからに~♪」と頭の片隅に残っていただけでした。

年末、会社の中に飛び込んできた、@yaguhiroさんの言葉である。
「信州大や新潟大の地質学関係者の方、フォローにそれと思しき方がいれば教えてください。山の歌の途中に入るドイツ語の歌詞のスペルを知りたいです。」
そうだよなあ・・・あれなんて歌っていたんだっけ?と思い、すぐに物知りな@t_hollyさんに聞いてしまったのでした。
迷惑な質問にも快く返事を戴き、ありがとうございました。

実は意外と意味が深そうなのだ:A Day in My Life:So-netブログ

いっひびーれーこーぼるとぉーうむびっひはーべん

などと歌っていたので、ドイツ語の歌詞なんて適当、まして意味なんてさっぱりなのだ。

Ich will kobold um mich haben.
 英語だったら 
I want to have goblin about myself.
 となるようだ。直訳すれば「私は私自身のゴブリンが欲しい・・・なんじゃそりゃ?」 

この歌詞、実はものすごく深い意味がある。

* この歌詞、実はドイツの哲学者フリードリッヒ・ニーチェの著作「ツァラトゥストラはかく語りき」の一節に出てくるらしい
* koboldは、いたずら好きの小妖精コボルトのこと(wiki→コボルト参照)。
* つまり、この歌詞、「私は私の周りにいたずら好きのコボルトがいて欲しい」という意味となる。
* ここから読み取れる意味は、私は自分に困難が降りかかることを恐れはしない。いや、困難さえ恐れぬ強い私は、喜んで困難を受け入れよう・・ということになるようだ。

そういうわけで、素晴らしい言葉を教えていただいたので、今年の年始の言葉にしたいなあと思ったのでありました。
hollyさん、いつもありがとうございます。ブログのネタを転載してしまってすいません。
ちなみにこの言葉で検索すると、乗鞍用語集に行き着きました。信州と乗鞍・・・もしかしたら関係があったのかも知れません。

哲学的な言葉は、私にはあまり似合わないのですけどね。本年もよろしくお願いします。

乗鞍用語集 – 乗鞍サマースクール – livedoor Wiki(ウィキ)

【Ich will kobold um mich haben】
意味:チュザックリードのサビの部分に出てくる文言。ニーチェの「ツァラトゥストラかく語りき」(Also Sprach Zarathustra)の一節に出てくると言われる。当然ドイツ語である。Ichは「私」を表す代名詞、willは不規則動詞wollenの第一人称単数、koboldは男性名詞であり、「いたずら好きの小妖精コボルト」を意味する。umは4格支配の前置詞で「~の周りに」を意味し、michは「私に」を意味する。habenは「持つ」を表す動詞であり、この場合willが助動詞的に使われているため原形で用いられている。文全体としては、「私は私の周りにいたずら好きの妖精がいてほしい」ということを意味する。文意をとれば、私は自分の側に困難が降りかかることを恐れはしない、いや困難さえ恐れぬ強い私は寧ろ喜んで困難を甘受しよう、ということになろう。

 

 

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