民生品の輸出だけで食っている日本のほうが異常

文明の利器と軍事兵器とは切り離せない関係にあるのは、誰でも知っていることです。
飛行機だって、ヘリコプターだって、電子レンジであっても、もともとは軍事目的に開発(進化)された技術だと思います。

フランスは輸出するものが無くなっちゃったので、他の国よりも秀でているであろう(?)艦船をセールスしていると言うことなのでしょう。
日本は軍事利用される部品は作っているものの完成品の武器輸出はありません。
そういう完成品の開発は日本が自粛して作らないわけではなく、アメリカが自分の処よりも優れたものを作られては困るから、これまで邪魔をしていただけです。そのため民生品の方に技術が集中したんだと思います。

ヘリ空母機能持つ仏最新鋭艦、露に売却へ : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

ヘリ空母機能持つ仏最新鋭艦、露に売却へ

 【パリ=林路郎】フランス国防省高官は8日、ロシア政府が購入を打診していた仏海軍の最新鋭強襲揚陸艦「ミストラル」級(排水量2万1300トン)について、ロシア向けに1隻を売却する方針を表明、さらに3隻の建造を検討中であることを明らかにした。

 ヘリコプター空母としての機能を持つ攻撃型艦船を北大西洋条約機構(NATO)加盟国がロシアに売るのは極めて異例。米国やバルト海沿岸のNATO加盟国に加え、グルジアなどが安全保障上の懸念を表明している。

 ロシアは2008年夏にグルジアに侵攻した際、兵員派遣に手間取った経緯があり、大量の要員や装備品をヘリで短時間に前線展開できるミストラル級への関心を強めたとされる。購入は、ロシア軍の展開能力を高めることになるため、ロシアの周辺国が仏政府に対して懸念を通告していた。

 訪仏中のゲーツ国防長官は8日、フランスのモラン国防相と会談した際、「東欧やバルト海などロシアと接する国々が懸念している」と伝達した。

 ミストラル級の推定価格は1隻あたり最大5億ユーロ(約650億円)。仏政府が売却に応じたのは武器輸出による外貨獲得に狙いに加え、NATO内にあっても仏独自の軍事戦略を維持しようとする仏政府の姿勢の現れと見られている。
(2010年2月9日17時53分 読売新聞)

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