happymanです。
8月の初旬からお盆までは、61年前の戦争のことで、毎年色々な行事や議論をされています。
その目玉行事というわけではないのですが、代表的な行事に広島および長崎の原爆の日というのがあるのだと思っています。これらの行事は、8/15の戦没者追悼式典によって締めくくられ、60年以上前の戦争の話題はまた1年間の眠りにつきます。
この戦争について考える週間の時くらいは、色々考えても良いのではないのでしょうかと思っています。
さて、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(これが正式名称らしい)のですが、子ども達の誓いというのがあるそうです。政治ネタのブログではいろいろと紹介されています。
asahi.com:61回目の「原爆の日」 – マイタウン広島
その中の一節に下記の言葉がありました。
「平和」とは一体何でしょうか。
争いや戦争がないこと。いじめや暴力、犯罪、貧困、飢餓(き・が)がないこと。
安心して学校へ行くこと、勉強すること、遊ぶこと、食べること。
今、私たちが当たり前のように過ごしているこうした日常も「平和」なのです。
世界中のどこの国も「平和」であるために、今必要なことは、自分の考えを伝えること、相手の考えを受け入れること、つまりお互いの心を開くことです。人間は言葉をもっています。心を開けば対話も生まれ、対話があれば争いも起きないはずです。
この子達の言っていることは、素晴らしいと思うのですが、この子ども達が大人になった時に何を感じるのだろう?と思うと、この平和の誓いという言葉をやらせている大人達に一つの疑念を持たざるを得ません。小泉首相の訓辞のように、例年のことの行事だから・・・とやっているのでしょうか?
戦争を風化させないという大義名分は解ります。しかし、私たちはどういう努力をしてきたのかと思うと、こんな子ども達に平和への誓いなんて言葉をさせられるのでしょうか・・・。
これから彼らも歳をとると、その私たちが当たり前に過ごすために、影でどれだけのものが犠牲になっているのかを知ることになります。この子達に罪はありませんが、大人になった時、必ず現実との葛藤を味わうことになるような気がしてなりません。
みんなが分け合って生きて行くには、非常に大きな壁があること。
この世の中ではいろんな物を奪い、搾取していること。
搾取し奪っていこうと虎視眈々としている国もあること。
残念ながらこれら平和活動が、そのままそれら問題の解決に向かうとは思えないのです。
この誓いを述べた子達は聡明で、素直な子達だと思うからこそ、重たい十字架を担がされているような気がします。
この子ども達が失望しないように、少しでも良い世の中に出来たら良いと思うのですが・・・
大学生の時、ある外国人と食事したときに、「いま地球上で一番問題となっている事は何を考えますか?」ということを、学生全員に質問していました。
教科書的に答えれば、「地球環境の問題」とか、「エネルギー問題」とかになるのですが、僕は「また世界的に戦争が起きるのではないですか?」と答えたようなことを憶えています。
どうしてこんな事を言ったのか、理由は憶えていませんが、そういう世の中に向かっているような気はします。
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