報道特集「精神科救急病院」

今年最後のTBS系の報道特集は、精神科救急病院についての特集であった。
この話題は、一ヶ月くらい前に報道特集でやっていて、その特集はそれで完了したものだと思っていたが、今日の放送は1時間という大特集となっていました。報道される側の人権やプライバシーもあり非常にデリケートな部分を扱っているが、この問題に対して目を背けられない一面があるような気がしました。
取材の対象は大阪の豊中市にある「さわ病院」・・・以前住んでいたところから比較的近所のようです。
たぶん健常者である僕は、奇異の目で見てはいませんでした。それよりも、どんな人間でも壊れていく可能性があるということを認識していないといけないと感じさせる内容でした。(壊れるという表現が適切であるかどうか解りませんが・・・)
脳内に異常のある人が、症状として表れる場合もあるでしょうし、ストレスなどから心身に異常をきたす人もいるようですが、放置しても自然には治らない病気であるのは事実のようです。身体の癌は切除して患部を除去することが出来ますが、心の病は切除することが出来ない。だから、治療も大変であると思います。
周囲の社会の偏見も大きいのかもしれませんが、誰もがかかる可能性のある病気ではあると認識することが大事であると改めて思います。
southpawood | 報道特集「精神科救急病院を取材」

コメント

  1. ちょびうさ より:

    はじめまして。トラックバックありがとうございました。
    随分古い記事にトラバついたなあ〜と思いつつ、拝見しました。
    昨日の特集もとりあげようか悩みましたが、
    あまりにもリアルすぎて、ちょっと控えました(^^; 
    私も心療内科に通う人間ですが、
    入院の必要性も全くなければ、ほとんど日常生活にさしさわりのない範囲で、
    どうして精神を病むだけであそこまでなってしまうんだろう、ということに非常に、「人間の不思議」を感じます。
    ただ、心の病の場合は、治療は得てして「人の温かさ」が重要だと感じますね。
    私自身がそうであったように。
    脳から来る病気に関してはまた違うと思いますが・・。
    鬱ですとか、ああいった病気はいかに周囲といろんな話をして、そして話すことで自分自身を認識していく、そういう過程が治癒には不可欠だなあ、と思います。
    初めてお邪魔して長文スミマセンでした。

  2. happyman より:

    コメント頂きありがとうございました。
    取材者側は、多分意図して、もともと脳に障害のある人の精神病と周辺からのストレスから受ける心身障害からくる精神病を明確に区別して扱わなかったんだと思います。
    精神を病むというのはある意味、「心の癌」なのかと思っています。決して人間というのはバランスの取れた動物ではなく、非常にデリケートなところを綱渡りしているのだと思うのです。心の癌は放置しておけば増殖していくのだろうと思いますし、最後は「生きたい」という希望まで削いでしまうのでしょうか・・・
    精神科病院のうち長期収容施設は、ただ治療を行わないで収容だけしておく施設(社会復帰をさせない)という偏見をもっていました。
    大阪という所は社会の底辺が見えやすい所でもあると思います。従ってこんな厳しい状況の取材ができたのかもしれないと思っています。

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