異所性脂肪

NHKスペシャルの軟派版ともいうべき、追跡AtoZなんだが、あまり見ることがない。
ただ今回のテーマは見逃すのことができなかった。僕も悩ましい肥満についてだ。

先日、スリムな上司がぼそっと言っていたのだ。
「実は糖尿なんだよねえ・・・」
上司が言うには、やせている人の方が糖尿病は多いらしい。
その時はふーんと聞き流していたのだが、今回のテーマはここに行き着く。

人間、食べすぎて身体に脂肪が付くと、まず皮下脂肪につくらしい。
つまりこれは、身体を大きくする(=デブになる)わけである。
ただ脂肪細胞が大きくなるのにも、限界があるので、皮下脂肪に蓄えられなくなった脂肪は、内臓脂肪へと蓄えられるのだそうだ。
内臓脂肪は隠れ肥満って言われている奴なので、これも納得である。
ただ内臓脂肪でも、蓄えられる限界量というのがあるらしく、その次には身体全身に脂肪が溜まるのだそうだ。
それが異所性脂肪とのこと。

異所性脂肪ってかなり悪い奴らしく、心臓なんかに蓄積すると心筋梗塞、膵臓に蓄積すると膵炎、肝臓に蓄積すると脂肪肝なんて感じで、細胞を殺しちゃうんだそうだ。
ただし異所性脂肪は、三つの脂肪のなかで一番消費されることから、適当にその脂肪を消費することを心がければ良いのだそうだ。根本的な解決は皮下脂肪に溜める・・・デブになることらしい。
あれ?健康診断での胴囲測定って、むだじゃん。

日本人は飢餓民族だからメタボになりやすいなんて言っているひとがいたような気がしますが、脂肪をため込める能力が低いってことは、飢餓民族なんかではなくて、食事に恵まれた民族だったのではないか?と思ってしまったわけである。
飢餓民族だったら、いつ飯が食べられるか解らないからエネルギーを脂肪に変えて皮下脂肪に蓄えるってことに身体がなると思うのです。

まあ快眠快便適度な運動が健康維持に必要なことは間違いありません。

追跡ファイル:肥満は悪くない?(動画あり)|NHK 追跡!AtoZ

「肥満=病気」という従来の常識が大きく変わりつつある。
日本では今、「太っていないのに生活習慣病になる人」が急増している。一方で太っているのに生活習慣病と無縁の人もいる。この謎を解き明かすものと注目されているのが、皮下脂肪でも内臓脂肪でもない第3の脂肪、異所性(いしょせい)脂肪だ。強い毒性を持ち、心臓やすい臓など生命を支える大切な臓器に蓄積し、大きなダメージを与える。

糖尿病の多くが異所性脂肪によって引き起こされている可能性も出てきた。しかもこの脂肪、日本人は特にたまりやすいことも分かってきた。
異所性脂肪の蓄積を防ぐ鍵は、実は皮下脂肪にある。エネルギー貯蔵庫である皮下脂肪にためきれない脂肪が、異所性脂肪となって様々な臓器にたまり、病気を引き起こすのだ。日本人は皮下脂肪の貯蔵能力が低いため、少し太っただけで異所性脂肪が蓄積し病気になりやすいと考えられる。毒性が強く恐ろしい異所性脂肪だが、それを減らす方法は意外なほど簡単であることも分かってきた。食事と運動に少し気を遣っただけで、わずか3日で改善するのだ。第3の脂肪、異所性脂肪の正体に迫り、その対策も伝える。

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