訳あり住宅大人気

僕も賃貸住宅に住んでいますが、今、入居者の自殺や孤独死があった「事故住宅」が人気なんだそうだ。
普通考えたら、取り憑かれるなんて恐れをなす物件なんですが、「背に腹は代えられない」ようで格安物件がオトクなんて考える人が多いみたいである。
天井から血が垂れてきたなんて怪談も出てきそうですが、よく解らん霊の恐怖よりも、金が消えていく恐怖の方が強いのだろう。

僕ですか?うーん、背に腹は代えられなくはなってるんだけどねえ。

asahi.com(朝日新聞社):「訳あり」明記で大阪府営住宅公募 孤独死増え方針転換 – 社会

 入居者の自殺や孤独死があった部屋について、大阪府営住宅を管理する府住宅供給公社が今年から「事故住宅」と明記して公募を始めた。公営住宅は公募が原則とされており、全国の都道府県営住宅のうち、大阪府を除く34都道府県が、従来こうした事情を明らかにして公募している。同公社はこれまで、府議の口利きなど内々で対処してきたが、孤独死が年々増加するなどし、対応を変えざるを得なくなった。

 「前入居者のときに住戸内で孤独死などの人身事故が発生した住宅です。十分ご理解の上、お申し込みください」

 府営住宅の募集案内のパンフレットに、今年初めて「事故住宅」92戸の一覧表が掲載された。家賃の割引はない。2月19日に府庁で開かれた抽選会にはこの92戸に500人超が応募した。平均倍率は約6倍だが、一番人気が高かった大阪市天王寺区の部屋の倍率は104倍になった。

 主婦芦塚ミエ子さん(73)は大阪市住之江区の部屋に応募したが、倍率20倍で、抽選に外れた。「人間1回は死ななあかんし、私も孤独死するかも知れんから、全然気にならへん。倍率が低いと思ったのに残念や」と話した。

 同公社はもともと、孤独死などがあった部屋について、内装を新しくするなどしたうえ、特に説明せずに公募していた。しかし、入居後に事情を知った住民からの抗議が相次いだため、10年ほど前に公募をとりやめた。その後は、入居を急ぐ事情がある人に「抽選なしで入れる人気のない部屋がある」などと窓口で個別に勧めたり、府議が支援者に紹介したりしていたという。公社のある幹部は「空きが埋まるので、なあなあのまま来てしまった」と打ち明ける。

asahi.com(朝日新聞社):「訳あり」明記で大阪府営住宅公募 孤独死増え方針転換 – 社会

 しかし、府営住宅でのお年寄り(65歳以上)の孤独死は2006年度69人、07年度114人、08年度115人と年々増加し、空き部屋が増え始めた。公営住宅法が「特別な事由を除き、公募しなければならない」と定めていることもあり、事情を明らかにしたうえでの公募に踏み切った。

 大阪府によると、府営住宅は全部で13万5千戸。3DKタイプ中心で平均家賃は08年4月時点で約2万5千円。空きが出た部屋の入居者を毎年度公募しており、08年度の応募者数は約5万3千人で倍率は平均8.8倍。今年度の応募者数は約6万人に達する見込みだ。府の担当者は、不況が応募者増の一因になっているとみている。

 毎年10人以上から府営住宅入居の相談を受けるという府北部選出の府議は、母子家庭の支援者らに「事故住宅」を紹介してきたという。「以前は敬遠されることが多かったが、最近は『どんな部屋でもいいから紹介して』と言う人が増えている。公募化は公平公正の観点からやむを得ないと思う」と話す。

 国土交通省によると、住宅の売買や賃貸の際、孤独死などがあったことを説明するのは、法令で明確に義務づけられてはいないが、民間では事前告知するのが一般的だという。76万戸の賃貸住宅を抱えるUR都市機構は「特別募集住宅」として募集し、家賃を最大で2年間半額にしている。都道府県営住宅で、原則として事情を明らかにしないまま公募しているのは長野、山口の2県だけだ。(坂本泰紀)

コメント

Amazon プライム対象
タイトルとURLをコピーしました