こんな父親をしたら、僕が怒られます

こんな父親をしたら、僕が怒られます。
自分もそうであったように今も子どもに対してそうすべきだと思います。
でもそれを良しとしない人が周囲に多いから、そういう行動ができません。
自分の都合だけで叱る人が居ますが、それには一貫性がありません。
感情にまかせる人・・・多いですね。

親と子の根競べ
テーマ:Seiryuのつぶやき

 子供の頃、欲しいものをスンナリ買ってもらった記憶より、なかなか買って貰えなかったように思います。
その時は「何で買ってくれないんだ・・・」と親を恨んだこともありましたが、今となっては親の気持ちがよく分かるような気がします。今日は、私が小学生の頃、親との根競べをしたときの話をしてみたいと思います。

私が小学生の頃、流行(はや)ったTVマンガで「パーマン」というのがあり、そのヒーローであるパーマンが身につけているヘルメットとマントを身にまとうのが、友達間で流行していたのです。
私も欲しくて欲しくて母親に頼み込むのですが、中々「ウン!」と言ってくれないのです。
それどころか、私にとって怖い存在であった父親に話をしてから・・・と言うのです。

「親父に言ったら、どうせダメだ!怒られるのが落ちじゃないか・・・」
とイジケながらも、万に一つの可能性があるかもしれない・・・と思い恐る恐る話してみたところ、父親が言うのに
「そんなの買わなくていい!」
「だいたいお前は、何でも買ってくれ・・とすぐ言う!」
「お前には辛抱する心がないのだ!」
と一括されたのですが、そこは何が何でも欲しいものですから子供ながらに粘ったのです。

「友達はみんな持ってるよ~持ってないのは僕だけだよ・・・」
と嘘をついてまでも欲しかったのです。
そうすると、当時鬼のような父親が言うのに
「そんなに欲しいのだったら、ヘルメットの代わりにナベがあるじゃないか・・・母さんに紐(ひも)でもつけてもらえばそれでいい。マントは我が家に大きな風呂敷(ふろしき)があるからそれで充分じゃないか!」
この言葉には、子供ながらショックを受けしばらくは立ち直れませんでした。
それでも、父親には反抗できず、かといって諦めきれることも出来ず、毎年12月になると福岡市内にある「玉屋」というデパートに連れていってもらってましたので、その時に強請(ねだ)れば何とかなるかも・・・とたくらんでいたのです。
しかし、当日は私の願いなど脆(もろ)く撃沈されてしまったのです。

その時の私なりの最大の抵抗は、親を困らしてやる・・・と思い、ワザと迷子になり親のウロタエル姿を後ろから見ているのが楽しみだったのです。
母親はうろたえ「お父さん、どうしよう・・・」と言っているのに父親は「あんなわがままな子供なんか要らん!置いて帰るぞ!」と怒っているのです。
結局は1時間ぐらい困らせた後、父親からその場で叩かれて渋々家路に辿り着いた・・・ということを今でも思い出します。

今思いますと、あの時買って貰えず「辛抱する」ことを力ずくでも教えてくれた父親に感謝しております。
時には、こうやって親と子供の根競べをしていくことも大事なことではないか・・・と思います。

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