ご遺族は無念なのかも知れないですが・・・

この裁判の判決はどう出るのか、気になっておりました。

医療過誤による過失かどうかが争われた裁判ですが、「予期せぬ」事故症例というのは避けられない場合もあると考えるしかありません。
それについてまで罪を問うてしまっては、お医者さんには誰も成ろうとは思えなくなってしまいます。
今、医療従事者が離れていっている原因の発端でもあると思います。

※裁判で無罪になったと言うことは、これは事故ではなくて症例(病気)と言うことだそうです。

お医者さんにしたら、何百例のうちの一つである。
当事者にしたら、一つのうちの一つである。
この考えの乖離は当然あるのかもしれません。
ご遺族にとっては、「なんでうちに限って、こんなことになったんだ・・・」と無念極まりないとは思います。

改めて、お亡くなりになった女性にはご冥福をお祈りします。
4歳になる子どもさんは、立派に育って欲しいと思います。

僕の嫁さんは、何もなく無事出産できて良かったと思っています。
感謝の心は忘れてはいけないと思う次第です。

帝王切開で女性失血死、医師に無罪判決…福島地裁 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

帝王切開で女性失血死、医師に無罪判決…福島地裁

 福島県立大野病院で2004年、帝王切開手術で女性(当時29歳)を失血死させたなどとして業務上過失致死罪などに問われた産婦人科医加藤克彦被告(40)に対する判決が20日、福島地裁であり、鈴木信行裁判長は無罪(求刑・禁固1年、罰金10万円)を言い渡した。
(2008年8月20日10時12分 読売新聞)

帝王切開死、20日判決…「医師の裁量」に司法判断 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

帝王切開死、20日判決…「医師の裁量」に司法判断

 福島県大熊町の県立大野病院で2004年、帝王切開手術で女性(当時29歳)を失血死させたなどとして、業務上過失致死罪などに問われた産婦人科医、加藤克彦被告(40)の判決が20日、福島地裁で言い渡される。

 禁固1年、罰金10万円を求刑した検察側に対し、弁護側は無罪を主張。加藤被告の逮捕、起訴を巡り、医療現場からは「捜査が医師の裁量にまで踏み込み、医師の産科離れを加速させた」とする反発が大きく、司法判断が注目される。

 検察側の論告によると、加藤被告は04年12月17日、帝王切開手術で、子宮に癒着した胎盤を無理にはがして大量出血を起こして約4時間後に女性を失血死させたとされる。死亡を警察に届け出なかったとして医師法違反にも問われた。子どもは無事に生まれた。

 女性は胎盤の一部が子宮に癒着する難症例だった。争点は、〈1〉胎盤をはがした際に死に至るほどの大量出血を予見できたか〈2〉胎盤をはがすのをやめて子宮摘出に移り、大量出血を回避する注意義務があったか――など。検察側は、「漫然と胎盤をはがし続け、生命の危険回避を怠った」と指摘。弁護側は「標準的な医療を行った医師に過失はなく、失血死とも言い切れない。検察側はわが国の医療水準を超える注意義務を課している」と反論している。
(2008年8月19日 読売新聞)

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