原油増産と二酸化炭素削減

もう僕には何が何だか・・・さっぱりです。

最近、物の値段が高くなったなあと思う原因の一つである「原油価格高騰」であるが、おかげで自動車は買わない・乗らない、生活必需品は吟味して買うなんて言う習慣が定着しつつあるのです。

物の値段が高いのは困るが・・・消費しなければ、最近一番の悪者にされている「二酸化炭素」の排出も減るわけで、原油価格高騰というのは、結果的に二酸化炭素削減にはかなり貢献しているのではないか?と思うのであります。

 

「二酸化炭素」が諸悪の根源になっている正当性には、甚だ疑問を感じているが、ここではその話はややこしくなるのでだしません。

まあ、「原油価格」のこの異常な高騰は、「ドバイ」と一緒でバブルだろうから・・・一度は暴落すると思いますが・・・。

 

石油産消国会合 どう出るサウジ増産の影響(6月24日付・読売社説)

 原油価格高騰の背景には、原油をマネーゲームの材料にした投機筋の動きがある。

 それでも、石油輸出国機構(OPEC)の盟主であるサウジアラビアが増産と生産能力の拡大に乗り出す影響は小さくあるまい。

 1バレル=140ドルに迫る原油高への対応を話し合う産油国と消費国との会合が、サウジアラビアで開かれた。

 行き過ぎた現在の価格水準に危機感を持ったサウジアラビアが呼びかけ、OPEC加盟国はじめ、日本、米国、英国など36か国が参加した。

 会合で焦点になったのは、原油需給を緩和するための増産と、投機筋に対する規制のあり方だ。

 増産については、サウジアラビアが、現在日量950万バレルとされる生産量を、7月から20万バレル引き上げて970万バレルにすると表明した。需要次第では、一層の増産に踏み切る考えも示した。

 さらに生産能力も、2009年までに日量1250万バレルに拡大する。場合によっては、現在の1・5倍以上の日量1500万バレルまで増やす用意もある、とした。

 最大の原油埋蔵量を持つ国が、供給を大幅に拡大する意向を示したことは、需給に対する不安の緩和に役立とう。

 投機筋に対しては、取引の透明性確保など、規制強化の必要性が声明に盛り込まれた。

 日本のエネルギー白書は、原油価格が1バレル=90ドルだった時点で、投機マネーによるかさ上げ分が30ドル程度あると分析した。

 投機筋の動きを制限しない限り、価格高騰に歯止めをかけるのは難しいとの受け止め方だ。

 その認識は当然だろう。規制に消極的な米国と、その他先進国との思惑の違いはあるが、今後議論を進め、投機筋に対する何らかの規制強化を図るべきである。

 1970年代の2度の石油危機では、価格高騰の反動で、その後に価格が急落した。

 最近の原油高には、中国やインドの経済成長による需要増もあり、過去の石油危機のケースとは環境が違うのも事実だ。

 だが、ロシアやカナダ、ブラジルなど非OPECの有力産油国も増産に動き出した。世界的に省エネのムードも高まりつつある。

 ナイジェリアの国内紛争や中東情勢の先行きによっては、さらに原油価格が上昇する局面もありえようが、天井知らずだった価格の動きに、いずれ変化が生じると期待したい。

2008年6月24日02時02分  読売新聞)

コメント

Amazon プライム対象
タイトルとURLをコピーしました