親元で働く息子

親からの家業を継ぐ息子というのに興味がある。(別に男でなくても良いのだが・・・)
そんなことをいうのも、僕はサラリーマン家庭の人間ですので、「家業を継ぐ」という職業の選択肢が無かったわけである。サラリーマンを継いでいるという事実はあるのだが、業種は全く違うのでこれには当たらないと思う。
そんな僕も小さい頃になりたい職業を聞かれると、頭が混乱してしまい、ずっと子供のままで居たかったのが本音であるが・・・
家業を継ぐ際に、その子が家業の手伝いから始めていくことが修行になるのか?という疑問の目で見ている。そうやって親子二人三脚で仕事している姿を見る機会が多いからだ。親としては助手を雇うよりは安上がりであるという一面もあるであろう。しかし、それは子供にとって本当によいのだろうか?
親元にいれば、どうしても甘えが生じてしまうこともあるし、逆に親も遠慮して叱ることが出来ないと思うのだ。だから同じ職業に就くにしても、違う職人さんについて勉強をさせてもらうのが良いと今でも思っている。
親子で食堂をやっている店にたまに食べに行くのであるが、その息子は高校出て家の手伝いを始めたのであろう。その息子はこんな感じである。
・皿を洗えば、がしゃがしゃうるさい。
・てきぱき行動するタイプではない。
・愛想もあまり無い。
第一印象は、何処にも就職させられるような息子ではないから、家で使っているのか?といった感じであった。しかし、そんな彼も最近様子が変わってきたようにみえる。まだまだ「指示待ち君」ではあるが、少しずつ仕事における目的というのが見えてきているようなのである。この一年で得たものは大きいのかも知れない。少なくともそのようなものを身につけてから、本人が修行に出たい自発的な気持ちを待つのも一つの方法かも知れないと思ってしまったのである。

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